エンジニアリング
デジタル化とプロトタイピングで生産性を向上させる
制御盤はエンジニアリング部門でデジタル的に計画・設計されます。EPLANのソフトウェアソリューションが連携し、バリューチェーン・プロセス全体の一元化されたデータベースを作成します。ステップバイステップで現実の製品のデジタルツインが、一貫したデータモデルとして作成されます。
高品質の3Dデータにより、バーチャルプロトタイプの筐体や付属品が描かれます。このデータには、プロジェクト固有のコンポーネントや配線情報が含まれています。
このプロセスの一環として、すべてのエンジニアリングデータは、下流工程のプロセスステップでもアクセス可能な一元化されたソリューション環境で利用することもできます。このようにしてマスカスタマイゼーションも自動化され、費用対効果の高い方法で実施することができるのです。
製品仕様
エンクロージャとスイッチギヤの製造者は、顧客データを受け取り、成形品データの利用可能性、完全性、エンジニアリングや作業準備など、その後のすべてのプロセスへの適合性に関して検証を行います。必要であればそれに応じてデータを準備しなければなりません。さらに、必要なエンクロージャのオプションと、関連するプロセスステップも決定されます。
EPLAN Data Portal
- EPLAN Data PortalはEPLANプラットフォームと呼ばれるのデータベースに統合されており、常に最新版の標準化された国際規格に準拠する部品データをすばやく簡単に検索できます。
- EPLANソリューションから直接EPLAN Data Portalにアクセスをし、直接部品データを図面に取り込むことができます。手作業での手間が省かれ、プロジェクト計画時に明確な時短にる工数削減のメリットがあります。
- EPLANソリューションで作成されるドキュメントの品質は大幅に向上します。
テクニカルコンサルティングと設計
筐体、必要なシステムアクセサリー、配電、暖房、冷房、空調などに適切なソリューションが定義されています。
バリューチェーンコンサルティング
- リタールの専門家がお客様と協力してプロセス分析ツールにより、プロセスチェーン全体における効率化の可能性を検討します。
- コンサルティングサービスにより、バリューチェーンに沿ってコスト削減等の改善策を提案
電気設計
ECADソフトウェアによる回路設計 - バリューチェーン全体が一貫したエンジニアリングデータを使用することで、それにより創出される付加価値を享受できます。
EPLAN Electric P8
- グラフィカル、ロジカル、デバイスベースのプロジェクト計画アプローチから選択し、さまざまな作業プロセスをサポート
- 自動接続により、回路図シンボル間の配線が短時間で可能
- 端子図、配線図、部品表のレポートを自動作成
- 「検索と置換」、「Excelで編集」など、大量のデータを処理する機能により設計プロセスを加速し、品質を向上させることが可能
- IEC、NFPAなど各種シンボルを標準搭載
- マクロ機能
検証・修正
回路図は規格への適合性、完全性、正確性をチェックした上で、後工程で使用できるようにします。こうすることで後工程における部品の明確な指定や電気接続の記述の誤りを回避することができます。これらはECADソフトウェアのサポートで自動的に行われるのが理想的です。
EPLAN Electric P8
- 一元管理されたデータベースにより最新版のドキュメントを共有
- 部品表と回路図のスムーズな切り替え
- 手作業でのヒューマンエラーを自動処理で回避
機械仕様
クライアントの要望、設置場所、環境条件、回路図に記載された電気・流体部品の設置に必要なスペースを考慮し、適切なタイプのエンクロージャを選択、寸法を決め、必要なアクセサリを追加していきます。 制御盤内レイアウト設計を3Dで行うと、例えば部品同士が干渉しているか、中板の穴あけ位置はどこにするか、配線ルートを決めるなど、製造で必要なデータが正確にわかります。
EPLAN Pro Panel
- 回路図、アセンブリレイアウトの作成から生産統合まで - 1つのソフトウェアパッケージで完結
- 注文情報と包括的な製造ドキュメントを提供することで、筐体製造の自動化を実現
- 目標品質でスループット時間とコストを削減
- 個別プロジェクトから大量生産まで、収益性の高い作業の実現
- 制御盤内自動配線
- 必要なワイヤの長さ自動計算
- 部品の干渉チェック
デジタルツイン
デジタルツインは機械加工、ワイヤプレハブ、配線、端子組立など、制御盤製造の全工程の自動化とデジタル化だけでなく、従来の手作業による工程にも大きな可能性をもたらします。
EPLAN Pro Panel
EPLANのソリューションは、電気設計情報を活用した3D制御盤内レイアウト設計を可能にします。
制御盤製造に必要な部品表や、穴あけ加工図などは自動で作成され、手作業工数を削減できます。また、制御盤3Dレイアウトは、完成した現物と1対のデジタルツインとして、メンテナンスなどで活用します。
熱計算と筐体検討
クライアントからの要望、設置場所の環境条件、電気技術部品とその消費電力。そしてデジタルツインのアセンブリレイアウトが、最適な空調ソリューションと正しいエアフローの配分を設定し、寸法を決定するためのフレームワーク条件を定義します。
Thermal Design Integration
- 換気要件によって決まるホットスポットと除外ゾーンの視覚化により、プランニングミスを回避
- ダウンタイムを最小限に抑え、サービス割り当ての数を削減
- コスト削減とプロセス品質の向上
Therm
- 温度管理要件の複雑な計算をまとめて処理する選定ソフト
- 大幅な時間の節約と信頼性向上
- 適切な計算をすることで、最適な温度管理ソリューションを生成